授乳中のしこりで痛くないとは?
日々の授乳をしていると、自分の事をかまっていられないですよね。
そんな時にもし、痛みのないしこりを見つけたらどうしますか?
しこりを見つけた時、もしかして乳がんでは?と不安になるのではないでしょうか。
そこで今回は、授乳中の痛くないしこりについて、紹介します。
乳瘤
授乳中に多いのが、「乳瘤」という乳汁が溜まってできるしこりです。
これは、授乳をしているうちに小さくなったり消えてしまったりします。
触るとしこりが動くようなら、乳がんとは直接関係のないと考えられるしこりです。
月経周期に伴って、硬さや痛みが変化する事も特徴です。
乳腺症
乳腺症では、境界線が分かりにくい、平らなしこりが出来る事があります。
このしこりは、月経の前に大きくなり、月経後に収縮します。
押さえると痛みを感じますが、月経周期によって痛みの強さも変化します。
この病気の場合、しこりの他に乳房の痛みや乳頭からの分泌物もあるのが特徴です。
分泌物が出るのは、乳がんと共通している症状なので、詳しい検査が必要となります。
乳腺炎
特に授乳期に多いのが、この「乳腺炎」です。
乳腺炎を起こすと、しこりができる事があるのです。
母乳が乳房内に溜まってしまい炎症を起こすので、
しこりの他にも乳房の腫れや痛みなどの症状が出ます。
しかし、痛みが無いのに乳房が腫れてくる場合は
「炎症性乳がん」の可能性があるので、注意が必要です。
乳腺線維腺腫
これは、10代〜40代の女性に見られる良性の腫瘍です。
妊娠期に目に見えて大きくなって、痛みを伴う事があります。
しかし、この腫瘍は乳がんとは関係がなく、特別な治療も必要ありません。
・・・いかがでしたか?
授乳経験のある女性は、無い女性に比べて乳がんの発症リスクは低くなります。
しかし、決して乳がんにならないという訳ではありません。
授乳中であっても、痛みが無くても、定期的な健診は必ず受けるようにしましょうね。
また、しこりが気になる場合や痛みを伴うようになった場合は、
医師に診てもらう事をお勧めします。
ただでさえ大変な授乳期です。
なるべく心配事を減らして、
赤ちゃんのお世話に専念できるようにしましょうね!