授乳期の湿布で赤ちゃんへの影響とは?
妊娠中に腰痛などに悩んだお母さんも多いことでしょう。
出産してしまえば、腰痛は楽になるのかと思いきや、
産後の方が痛みは増えたのではないでしょうか。
今までしたことのない体勢を維持しての授乳、
泣きじゃくり日に日に重くなる赤ちゃんの抱っこ。
そして、限られた時間で急いで済まさなければならない家事。
このようなことを繰り返していると、肩や背中などはこり、
腰痛もひどくなってしまいます。
そこで、出産前のように湿布をはりたいのですが、湿布もお薬です。
授乳期に使用しても、赤ちゃんに影響はないのでしょうか。
今回は、授乳期において湿布が赤ちゃんに与える影響についてご紹介します。
湿布の赤ちゃんへの影響は?
授乳期に湿布を使用することで、最も懸念されることが、
母乳に湿布の薬用成分が混入してしまうことです。
お母さんが湿布を使用することで、
母乳に含まれる濃度はおよそ0.5〜1.0%程度であり、
服用するタイプの薬よりははるかに危険度は低いです。
そのため、湿布を使用することによる赤ちゃんへの影響を比較的少ないと考えられます。
しかし、医師によっては使用を許可する方と、そうでない方がいます。
それは、危険度は低いとはいえ、危険性がゼロではないからなのです。
要注意すべき点
薬の医薬品分類は、第一〜第三類があります。
第一類医薬品は、妊娠中・授乳中ともに使用を禁止されています。
第二類医薬品は、使用を控えるよう呼びかけられています。
第三類医薬品では、ものにより使用が許可されます。
市販の湿布のほとんどが第三類医薬品のようですが、
ときたま第二類医薬品のものもあります。
必ず取扱説明書を確認し、疑問に思ったら医師・薬剤師に確認しましょう。
独断での使用は控えてください。
どうして、あまり危なくないのに、
こんなに気を付けなければならないのでしょうか。
それは、成分によっては赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性があるからです。
例えば、有効薬用成分の吸収率が高く、
血中濃度が高くなりやくいために赤ちゃんに強く作用してしまうこともあります。
また、厚生労働省により動脈管の収縮の危険性から
授乳中の使用を禁止しているものもあります。
そして、湿布にふくまれるジクロフェナクナトリウムで
アレルギーを起こす赤ちゃんもいます。
個人差もあることなので、一概に使用不可とは言えませんが、
中には上記のような影響が、赤ちゃんに出てしまう可能性が有ることを
覚えておきましょう。
・・・いかがでしたか?
授乳期の湿布の使用は、取扱説明書をよく確認し、
医師・薬剤師などの専門家の指示を仰ぎましょう。
独断での使用は控えてください。
また、使用可能とされた湿布でも、
赤ちゃんの口が触れるような個所には張らないでください。
例を挙げると、胸や肩などです。
赤ちゃんを健やかに育てるためにも、万全を期していきましょう!