授乳中に下痢止めは飲めるの？
産後は、赤ちゃんの世話を必死に行いますよね。
睡眠不足や生活のリズムが乱れて、
ストレスをたまり、体調を崩す事もあります。
特にお腹が弱い方は、下痢になってしまう…
なんて事もあるのではないでしょうか。
つらい下痢は、早く治したいものですよね。
しかし授乳中は、
下痢止めの薬を飲めるのでしょうか？
赤ちゃんに影響してしまったら、怖いですよね。
そこで今回は、
授乳中に下痢止めは飲めるのかどうかについて、
紹介します。
ビオフェルミン下痢止めとは
下痢止め薬で有名な
「ビオフェルミン下痢止め」
ビオフェルミン下痢止めは、
腹痛を伴う下痢や消化不良による下痢、
食あたり、水あたり、吐き下し、
軟便を改善してくれる薬です。
生薬と善玉菌が配合されているので、
様々なタイプの下痢に効果があります。
含まれている成分としては、
『シャクヤクエキス』
鎮痛作用を持った成分で、
腹痛を和らげてくれます。
『ロートエキス』
腸のかたまりを抑えてくれ、
腹痛を和らげてくれます。
『ゲンノショウコ乾燥エキス』
傷んだ腸粘膜を保護してくれます。
『ビフィズス菌』
下痢で乱れた腸内の菌バランスを整え、
下痢状の便を改善してくれます。
『タンニン酸ベルベリン』
腸内の異常な腐敗、発酵を抑えてくれます。
また傷んだ粘膜を保護してくれます。
これらの成分が、
お腹に優しく下痢による腹痛に良く効くのです。
ただし、副作用としては、
・皮膚の発疹や赤み、かゆみ
・頭痛
・排尿困難
・顔のほてり
などがあります。
授乳中のビオフェルミン下痢止めの服用
授乳中のビオフェルミン下痢止め薬の服用は、
原則として禁止されています。
それは、薬に含まれている『ロートエキス』が、
母乳と赤ちゃんに影響する恐れがあるからです。
ロートエキスが体内に吸収されると、
母乳に少量でも移行します。
この事が原因で、
・赤ちゃんの脈が速くなる
・母乳が出にくくなる
といった事態を招く可能性があります。
そのため、授乳中は服用しないか、
あるいは服用するなら
授乳を避けなければなりません。
また薬の副作用が赤ちゃんに出る可能性も
ゼロではありません。
万が一服用してしまった場合は、
薬の成分が取り込まれると
４〜６時間は効果が持続します。
約８時間で血中濃度は下がり、
尿と一緒に体外に排出されるので、
１０〜１２時間は授乳を中断した方が良いです。
また再開する際も、
最初の母乳は搾乳しれから
赤ちゃんに与えてあげると、より安全です。
授乳中でみ飲める下痢止めは？
少々の腹痛や下痢であれば我慢できますが、
どうしてもつらい場合は、
どうしたら良いでしょうか。
授乳中でも比較的安心して飲める薬としては、
『ビオフェルミンS』です。
これは、もともと健康な人の腸内にある
乳酸菌を薬にしたものです。
この乳酸菌が腸内に住み着き、
悪玉菌や有害物質を減らしてくれるのです。
腸内環境を整え、
自然な状態にもどす働きをします。
体内に吸収される事はないため、
授乳中でも安心して飲む事ができます。
・・・いかがでしたか？
このように、授乳中に飲める下痢止めの、
おすすめはビオフェルミンSです。
また、オリゴ糖を摂るのも効果的です。
何より、赤ちゃんに影響しないように注意し、
お医者さんを受診することも
選択肢に入れて考えましょう。